近年見直される食物繊椎
現代人は食物繊維の摂取量が2倍〜数倍減少。
 
近年の食生活において注目すべき点として食物繊維がやはり2倍〜数倍減少しています。
バーキット博士らの調査によると南アフリカのバンツー族には大腸ガンによる死亡例がほとんどみられないが、同地に住む白人には非常に多いことが注目されました。又、アメリカ合衆国の黒人には白人と同率で発生し、カルフォルニアやハワイの日本移住者にもアメリカ人なみに高率で発生していることなどから、大腸ガンの発生率は、遺伝素因の相違よりも、食物に含まれる繊維の多少に左右されるものと推定されるにいたったりました。
バーキット博士は欧米人に太陽ガンが多い理由を次のように述べています。
 すなわち、
「高度の精製された食品の摂取が増えて食物繊維の摂取量が減ると、腸内環境もこれにつれて変化し、腸内細菌叢が変わり、食物由来または胆汁酸その他から誘導れるガン原生物質の生産が増し、これとともに低食物繊維食では糞便量が少ないため排便回数の減少、腸内陽物の移動時間の延長がもたらされるため、ガン原生物質と太陽粘膜とめ接触時間が長くなり、発ガンのリスクは相乗的にあがるのであろう」と。
* 日本においても、大腸ガンが増加しつつあると指摘する学者が多いが、日本人の食事にも精製された食品が次第に増加するために、食物繊維が滅って、動物性食品が増加していることと無関係ではなさそうです。
日本人は、弥生時代の稲作が始まる以前は、里芋・山芋・豆類・木の実など植物性の食物を主食に魚介類などにて動物性蛋白質などを補っていました。
(現代人は、芋類・豆類の摂取量が減りそれとともに食物繊維も減少、動物性の高蛋白・高エネルギー食が増加しています。)

主な食品の消化吸収率
 近年までは
食物の消化吸収率を重要視して食物繊維などは、カスであり不必要とされていました。
*食物繊維は、摂取したカロリーの15%を吸着して体外に排出してしまうという。栄養的にはもったいないが食べすぎによる肥満を防ぐ効果があります。

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